やっぱりぶどう味かな

初めて島田荘司の本を読む。例のS田S司さんですね。親父と同世代のお方なようです。

★『御手洗潔のメロディ』島田荘司★
なんでメロディなんでしょうか？初めてこれを読むので、さっぱり分かりませんな。
とにかく御手洗潔は、何でもできるスーパーマン的存在で、びっくりなお方。そりゃねえだろ、ってくらいのマルチぶりでやんす。
英語だけでなく、スウェーデン語も話せちゃうんだぜ？信じられません。
さらには、脳の研究なんぞもしちゃうし。
タップダンスも華麗に踊れるそうな。
むちゃくちゃなキャラ設定とも言えます。
最後に収録された話には、シュワちゃんが出てきて、作中の人物と結婚するんだ、とか言い出すし。何がなんだか分からないじゃありませんか。
御手洗潔は、何でも自分の中で簡潔してるっぽくて、言われないと説明してくれないんだよねー。
徐々に推理していくというタイプではなくて、与えられた情報を元に、自分ですぱぱーっと結論づけてしまうような。
凡人の私にはいささかついていけないところがありますね。
それを思うと、彼の友人の作家・石岡君は、凡人を代表しているような形で出ているので、好感が持てます。特に、外国人が出てくるやつは。
英語が話せない、というところのエピソードは最高。「今いません今いません」と繰り返しているところなんて、笑っちゃったよ私。
緊張して壇上でスピーチしているところも傑作だし。こういうのは面白かったな。


今日は金曜日の面接の連絡が来る。
速達で出して、なおかつ電話でも連絡してくれるという、なんとも親切な会社である。
電話をもらった当時は郵便の存在なんて知りもしないので、「まだ届いてませんけど」と言い切ってしまい、相手に深い動揺を与えたようである。大変、申し訳なく思っている。
念のため、電話を切った後郵便受けを確かめに行くと、湿気でしわしわになってしまった速達郵便が一通、そこに存在しているではないか！
そういえば、午前中、「ピンポーン」って鳴ってたっけ・・・
その時、母親は階下にいたはずなのだが、どうやら居眠りをしていたらしい。
ちなみに、電話も二回ほど鳴ったのだが、彼女は出なかった。
怠惰な母親を持つと、苦労するのである。
本当に。