あちーわね。

2003年6月25日
★『あやめ横丁の人々』宇江佐真理/講談社(03・3)★★
中日新聞でも連載されていたそうですが、うちは夕刊をとっていないので全くの初読です。
祝言の日に、男に花嫁を連れ去られた旗本の三男坊・慎之介は、カッとなってその男を斬ってしまう。好きな男を殺され世をはかなんだ花嫁は、なんと自害してしまい、慎之介が婿に入る予定だった家は改易の沙汰を受けることに。
それを逆恨みした当主が、なんとしてでも慎之介を亡き者にしようと追っ手を差し向けてくるため、慎之介は「あやめ横丁」へ。
しかし、その横丁に住む人々は、なにやらワケありで・・・といった話。
慎之介と伊呂波のやりとりがよかったです。当時の俗語もたくさん出てきたし。まさか、貸し本屋の美女が男だったとはね(笑)。


★『眩暈を愛して夢を見よ』小川勝己/新潮社(01・8)★
なんじゃコリャー!!といったオチでした。あーあ。最後のほうはなんだかややこしかったです。
AV女優が失踪して・・・っていう話は『天使に見捨てられた夜』になんだか似てるね、と思っていたら、その本からの引用がありました。

秋田で勝てず。

2003年6月21日
★『おひで〜慶次郎縁側日記?』北原亞以子/新潮社(00・1)★★
表題作は、五十過ぎの佐七と17のおひでの淡い恋。かわいそうに、狂言が度を越して死んじまったよ。その後もいい感じになった女の人にはフラれちゃうし。ツイてねえな、佐七っつぁん!
「豊国の息子」はなかなか面白かったです。


★『葬列』小川勝己/角川書店(00・7)★★
最近文庫化されたようですな。横溝正史賞を獲った作品。
人は死にまくるわ主人公らも最期はあんなだわで暗い話だね。群像劇風になっているから『OUT』みたいだね、って評もあるらしい。渚のキャラが凄くて、人を殺したり殺されそうになったりする瞬間だけ自分が生きてるって実感するような人間なの。
冴えないヤクザの史朗、障害者の夫と暮らす明日美、借金まみれのしのぶ、過去に身内を殺された渚の四人が共謀して現金を強奪し、さらにはヤクザを襲撃するというストーリー。
何十人ものヤクザを撃ちまくるんだけど、現実的には無理なんじゃないかしら。こんなにうまくいきっこないよ。矢野さんが出てきたのはちょっと哀しかったなー。
名前のある人だけでも25人くらい死んでます(汗)。
一番ウケたシーンは、史朗が明日美を脅す時、「声を出すな。金を出せ」というべきところを動転して「声を出せ」と言ってしまったところ。
私もよく省略することによって起こるいい間違いをしでかすので、笑ってしまいました。うへへ。

阪神×巨人戦が雨で中止のため、夕方から「晩ドラ」がおっぱじまりました。(ラジオの話ね)
今回は主にプロ野球選手の唄を流していましたが、最高なのよ、これがまた。
全部は聴いてないけど、「現役パ・リーグ監督対決」とか「メジャーリーガー対決」とか「男前対決」とか面白かった。
坂東英二の「あやまち」は、ジャケット写真が凄くかっこつけてるらしい。で、「その姿があやまちだろ」と突っ込まれてました。いいのかい?ばんどーさんにそんなこと言っても。
オマリーの「六甲おろし」は、へたくそすぎて途中でカット。そんな〜、もうちょっと聴きたかったのに(笑)。わざとか!?ってくらいに音はずれまくり。そりゃ、外国人に日本語で「六甲おろし」歌わせるってのが間違ってるかも知れないけどさ、この音程はどーよ。最高です。
何故か知らないけど、昔の人はムード歌謡が得意よね。
原監督の「サム」は笑いっぱなし。「寒い!!」と突っ込まれるのも致し方あるめえ。
だって「サム サム 夜明けのサム 空が眩しい・・・」とか「マイベストフレンズ」とかゆってんのよ。聴いてるこっちが恥ずかしくなってくるよ。まあ、一番恥ずかしかったのは古田さんの曲ですが。ヤング・スワローズ時代の頃の曲だそうで。
「家族がいたら、こんなことはできない」とまで言わしめる曲調でございました。。。

それより気になるのは、森山周一郎&とおやまれいこ(漢字分からん)&松坂屋ガールズが歌う『ドラゴンズ大好き』ですね!!
「神も仏もドラゴンズが好き」とか「地球が消えても中日が好き」とか「炎のソルジャー」とか「燃える目がサイコ−!」とか、全ての歌詞が恥ずかしいのなんのって。でもまた、それがいいのよ。
のっけから「ディーアールエージー、オーエヌッエス!(=DRAGONS)」ですからね。
そして極めつけは「最高だぜBABY」という締めの台詞。どうよ、これ。

★『英文科AトゥZ』武谷牧子/集英社(96・1)★
某大学英文科に関係する人々の話。視点がころころ変わるので読みにくいです。
文学派と語学派の戦いとか、なかなか興味深かったよ。
私も国文科でしたが、語学か文学か・・・ってのはあったもんね。語学のまどろっこしさが性に合わなくて文学にしたけどな。いや、あれは文学とも言えないな・・・私、大学で何勉強してたんだ??
それはさておき、英語をちゃんとしゃべるなら、その国の文化などの背景をきちんと知っておかなければならないし、基本的に物事を自分の言葉で考えることができなければ「英語を話せる」ということにはならない、っていうのは頷けますね。
とにかく外国に行っちゃえばとりあえず英語は喋れるようになるんだろうけど、公の世界では通用しないわけだし。それだけじゃ深い会話はできない、と。なるほどね。
しかし、セクハラ工藤教授はなんなのよ・・・こんなこと、ありえないよ。ここまでして就職やら資格やらが欲しいか?欲しくても、工藤は嫌だね。ステテコはいてるもんね(笑)

二期もつとめてるのにね。出身校がどこかくらいしっとけよ、って感じだね。
ちなみに大学は早稲田で、どこぞの会社の社長をやってて、市議の経験もなしにいきなり市長に立候補したらしい。
しかし、さすが早稲田。同級生に大臣がいた・・・。「知事にもなれる器だ」とか言わしめてるけど、ホントかぁ?
ビジュアルがいばってる感じなので、奥様方にはあまり評判よろしくないようなんですけど。


★『蜩』北原亞以子/新潮社(02・1)★★★
言わずと知れた、慶次郎縁側日記シリーズ第五弾。
超短篇集で、相変わらずさくさく読めます。
地獄という、違法の売春婦に惚れてしまった若者。この人と所帯を持つ!と殊勝な心がまえなのはいいんだが、その女は実は50歳近かった・・・おいおい!お母さん並みの年の差だよ!ペタジーニか、あんたは!とツッコミまくりですね。
他にも、女を騙して金をせびる男が逆にその手の女に捕まってしまってにっちもさっちもいかなくなってしまったり、おしゃべりが災いして盗人に目をつけられてしまったり、色々あって面白い。
中でも、「意地」という話は泣けます。
男同士の意地の張り合いのせいで、哀しい結末になるのだよ。意地を張りすぎてると、せっかくの仲直りの機会も逸してしまうということです。かわいそうに。何も死ななくてもいいのに!
表題作の「蜩」は、17歳になっても職に就かずにぶらぶらしている少年たちが、騙される話。昔は17歳にもなると、下積みから始めるのは難しいし、手に職がないとやっていけない時代。うんうん、そうなんだよ。ある程度の年齢になってしまうと、「何も知らない、何も出来ない」では済まされなくなってしまうのだよ・・・分かる分かる。
それから恩人の母親と息子を置いては恋人と京へはいけない、でも・・・と思い悩む「夕陽」も好きです。
娘を殺され、おかしくなってしまった父親が、早とちりして娘の想い人だった男を殺めてしまう「箱入り娘」はなんとも遣り切れない話。
亭主を亡くして伜も死に、貯めていたお金も底をつきそうに。それなのに、いつまでたっても死にそうにない自分に恐れ、盗みをしてしまった老女の話「不老長寿」も身につまされます。。。私もこうなったらどーしよ。係累は作っておくべきだな。
「殺したい奴」もなかなか。16歳も年上の兄に向かって、妹が説教垂れるシーンはよかったです。

↑どさんこワイドで仕入れた情報。
ゴンちゃんって誰だよって話ですが。
私も詳しくは存じません。

★『ラッシュライフ』伊坂幸太郎/新潮社(02・7)★★★
五人の人生が交互に語られていくという流れなんだけど、面白かったです。うまいです、騙されました、私。(←バカだから)
表紙にもなってるエッシャーとやらの絵は面白いね。ぐるぐる兵士が歩いてるやつ。
タカハシは一体何者だったんだ?という疑問は残るけど、あのバラバラにしちゃった死体の行く末とか、宝くじのこととか、人と人とのつながりが面白かった。読み進めてても、「あれ?さっき出てきた人はこの人じゃないか?」と思って読み返してみたり、「え?マジで瞬間移動できるの?」と驚いてみたりもできる、楽しい本でした。
ところで、外国の宝くじって買ってもいいの?
駄目なんじゃなかったっけ?違ったっけ?
とにかく、ドリームジャンボの結果が気になり始めた今日この頃。
(どーせ300円しかあたらんがな。。。)


それはそうと、今夜の長良川球場の中日×阪神戦。
なんですの、試合終了後の催涙スプレー騒ぎは!
こいつらファンじゃないね。
全く、何のために催涙スプレーなんぞを持ってきていたのか。試合後、これで騒ぎでも起こしたろーかしらんと思って仕込んで来たに違いないよ。
最悪だな。ふんとにもうっ!

★『昨日の恋』北原亞以子/毎日新聞社(95・4)★
うなぎが触れないくせに、うなぎ屋の入り婿となった親分・爽太。どの話も短い。どれも男女の色恋ものだったかな?
決してハッピーエンドとはいえないが、罪を見逃してあげたりしているので、後味はよいかな。表題作は可哀想っていうより、「あほやん、こいつ」と思いましたが。(部外者から見るとあきれるだけだね・・・こういう思い込み激しい人って)
ブサイク同士の男女の話「残り火」は、なかなかよかったです。


★『新地橋〜深川澪通り木戸番小屋〜』北原亞以子/講談社(95・12)★★★
木戸番小屋のお捨て&笑兵衛夫婦を頼りにしてくる人々の話。
お節介な近所の男にイライラする左官職人の話「うまい酒」が割りと好きです。全く、鶴なんて折っちゃってー!私でもイライラしてくる人でした。
それから、ろくでもない男を取り合う姉妹の話「深川育ち」もなかなか。しかし、姉妹で男を取り合いますか?すごいドロドロな世界だね。私も二つ違いの姉がいますが、絶対男なんて取り合わないよ。ありえない。だって男の趣味が違いますもの。多分。そういうことにしといて。それにしても、19と17でお店切り盛りして、こんなに苦労してるなんて昔の人は大変だな。
偏屈じじいが勝手に拗ねてる話「鬼の霍乱」は、こういうじじい、いるいるー!って感じ。ひがみ根性がすごいというか、被害妄想激しいというか。年をとるとこうなっちまうんだわね。言葉にしないと人には分かってもらえないのに・・・
近所でも親思いで評判の若者の出自は実は・・・という話「親思い」は、かわいそうだったわ〜。こんなことなら、知らなかったほうがよかったんじゃない?信じてたことが根本から覆されちゃってさ。でも、根が気持ちの良い青年なので、大丈夫でした。ホッ。
ラストの「十八年」は、将来を嘱望されていた男と、みそっかす扱いされていた男の人生が、12歳から30歳の間の18年間で、逆転してしまった話。断然身寄りのない藤松の方が、人生うまくいってほしいよね。苦労してるし、いい人だし。人生ってのはどうなるかわかんねーってことです。
表題作の「新地橋」は、三角関係の話でした。


友人と居酒屋へ。
でも二人とも車なのでノンアルコールカクテルよ☆
と言っても、二杯目の途中から、なんだかぼーっとしてきてトークの受け答えも上の空になってしまうわたくし。
なんでだ・・・ノンアルコールなのに・・・
おいしくて飲みやすく、ほろ酔い気分が味わえるので、ノンアルコールもいいもんだね。っていうか、完璧に酔っ払ってるしな、これじゃ。
アカンやんけ!
今回はまぐろや揚げ出し豆腐、鶏肉などヘルシー志向かと思いきや、チーズフォンデュやカマンベールチーズフライをオーダーしてしまうなど、誘惑には勝てず、そして便秘になりーので体重増加。
もう夏になるというのになしてチーズフォンデュ・・・
隣では合コンやってるし・・・

★『虹の家のアリス」加納朋子/文藝春秋(02・10)★★
わざわざ予約して借りました。
あとちょっとあるわ〜これから先、ありさ(漢字忘れた)と英一郎さんはどうなるのかな!?とわくわくしてページをめくったら、その後は解説とインタビューでした・・・哀しい。分かっていたのに。
前作『螺旋階段のアリス』と同じく、私立探偵の仁木さんとそこに押しかけてきた有能な助手・ありさが、日常の謎を解き明かすミステリー。
語呂合わせやネットを利用したトリック(?)、勘違いなどの話。
内耳のハンディの話には、私も騙されました。単純・・・。こういうハンディの話ってあれよね。私ら健常者には想像もつかないようなことだから、ころっと騙されるんだよね。
困っている人が近くにいても、自分が同じ状況でなければそれに気付かない、という人間心理みたいなもんをうまーく描いていたと思います。


いらぶは凄いね

2003年6月5日
三タテはないんじゃないの?しくしく。


★『マドンナ』奥田英朗/講談社(02・10)★
短篇集なんだけど、全員課長職の45歳前後のおっさんたちが主人公。
いい年して部下を好きになってしまったり、同い年の中途入社の女性が上司になってやりにくかったり、毎日見かける老人と自分の父がだぶって見えたり。
総務の腰掛課長が総務部全体の不正と戦おうとする話はなかなか面白かったです。でも、『イン・ザ・プール』みたいなパワーがなかったので残念です。そういや、あの主人公の名前も「伊良部」だったネ!!とにかくいらぶは凄いんだ!
それから、年上の女性上司は黒木(ジョニー)の追っかけでした(笑)
黒木さん、今年こそは一軍で投げられるといいですね。

★『峠』北原亞以子/新潮社★★
慶次郎縁側日記シリーズ第4弾。三作目はあいにくと図書館になかったため、飛ばして読んでみました。
主役のはずの慶次郎さんが、今回はほとんど脇役。義理の息子の晃之助さんの方がいっぱい出てます。
「女難の相」では、モテモテぶりを発揮。狂言するような婦女子が出てくるし、「三分の一」では、こんなきれえな男の人に嘘なんてつけないとまで言わせる美男子っぷり。どれくらいの美男子なんだ??
今回は男と女のことが描かれてるものが多くて、どれもスイスイ読めました。
「峠」は表題作あって長めの話だったけど、二転三転として、なかなかのプロットではないかと。
「三分の一」は、人の噂のせいで悪者にされ、とうとう引っ越さなければならなくなってしまった親子。母親が「こんなのわりきれない・・・」とぼやきながら死んでしまったという悲しい話。1を3で割っても割り切れないからこういうタイトルがついたのですね。ウマイねぇ。

台風上陸。

2003年5月31日
★『残映』杉本章子/文藝春秋(95・7)★★★
表題作は、明治になったばかりの東京。指物師(つまりは家具職人?)のばんごろう(漢字忘れた)は、探訪員の能勢から三人心中の被害者のうちひとりが、自分の義理の妹の夫だと知り、密かに調査をはじめる。
物語が進むに連れて、ばんごろーさんの意外な過去が明らかにされていくという仕組みでもあります。
すごいよ、この人。
ただの旗本だと思ってたら、→御用心様→火付け盗賊改め方(鬼平と同じくお頭と呼ばれている)→南町奉行所奉行(江戸最後のお奉行様)ですもの。
エリートもはなはだしいでありんす。
さらに勝海舟とは旧知の仲で、剣の腕も立つし、統率力あるし、真面目だし、探査能力あるし。言うことなしのおっさんだね。若者が慕う気持ちも分かります。息子も立派に育ってるし。
で、三人心中の謎が解けてこの話も終わりかと思いきや(笑)、前妻の不義密通や不平士族のことなど話が広がっていって、なかなか楽しかったです。
こうやって小説で読めば、分かりづらい幕末・明治初期も興味がもてるのになあ。高校の日本史の成績も上がってたかもしれん。
あくまで少しだけですが。

同時収録の「影男」「供先割り」もなかなか。
「供先割り」は、安藤さんや水戸浪士も出てくるんだけど、ラストが衝撃的だったなー。
ハッピーエンドを予想していたので、なんか・・・うわっ!!と思いました。「斬り捨てい」だもん。怖いよー。
なんつーか、ただの怠け者だった若者が、ひょんなことから幕府でも超偉い人と関わることになってしまって、それが元で自分もえっらい目にあう羽目に陥ってしまったんですな。
身に余ることはしてはいかんな。うん。

幕末とか、明治初期とか、今まで読んだことなかったから、新鮮。
ルビが笑えます。
襟締(ネッキタイ)、
銀行(ばんく)、
英吉利(えげれす)、
瑞典国(すえーでん)
とかね。
青酸カリはすえーでんの学者さんが発見した猛毒だそうだ。一つ勉強になったネ!!

にわか巨人ファン

2003年5月30日
昨日、ハッと気付いたら、またしても左目だけ兎目になっていた。
痛くも痒くもないから、鏡見るまで全然気付かなかった世。なんで左目だけ?そんなに酷使してるかな。
確かに、ベッドで横向きに寝転がって本を読むときは、左目を下にしてるからなー。そのせいで疲れが溜まってたのかも。
もしくは、全く別の病気?こえーなぁ。


★『ミカ×ミカ!』伊藤たかみ/理論社(03・2)★★
このタイトルはなんて読むの・・・?「ミカミカ」?「ミカかけるミカ」?
前作『ミカ!』読んでないけど、今回は双子の兄のユウスケとやらが主人公。彼から見た家族や同級生の姿。彼はこの年にしては結構淡々とした野郎で、爽やかでございますね。実際こんな中学生男子いないだろう。
たまに誤植があるけど、漢字表現も平仮名だったりするけど、とても読みやすいです。
幸せの青い鳥のエピソードがほのぼのしててよいね。最後はみんな仲良くなってハッピーエンドだし。
しかし、なんで双子なのに同じクラスなの?ここは田舎過ぎて一クラスしかねえのか?男女の双子だから同じクラスでもありってことはないよね。解せん。

何故か台所のシンク周りにアリが大量発生。
一体何が原因なのか・・・
水をぶっ掛けても、やつらは浮いて泳ぎやがる。ちょっとやそっとじゃくたばらないぜ。
恐ろしい恐ろしい・・・
とか思っていたら、今度はゴミ箱の陰からムカデくんがこんにちは!
10センチ大の赤ムカデくん(ってオスかメスかわかんねーけど9がにょろにょろと、長くてしなやかな足を蠢かせながら、歩いてきました。
私が移動したら、ビビって食卓の下にもぐりこみ、姿を隠した模様。
ど、どこ行ったー!!
なんでムカデって、唐突に現われて、ふっと目を離した隙にいなくなるんでしょう。
意外とすばしっこいしさ。
そんなだから、ムカデが出没すると「つがいでいるものだよ、ムカデは」という姉のいい加減な情報によって、一日怯え暮らさなきゃいかんくなるのよ。
あー、気持ちわる。


★『狐釣り』杉本章子/文藝春秋(02・9)★
信太郎人情始末帖の三作目。つーか、二作目読んでねっす。だって図書館に置いてないんだもん。
検索で調べたところ、「狐釣り」すら置いていないことになっていた。
一体どうなってるの、この図書館のデータベース。
それはさておき、二作目読んでなくても充分分かる内容。
いつの間にやら妹に好きな人がいたり、子供が出来てたり、幼馴染の男が恋人作ってたり、黒船が来航してたりと色々あるんだけどね。
説明文がやたらと多いのでちょっと閉口気味。
表題作は、信太郎の友達の元吉が好いた女と一緒になるためにケリをつけようと奔走するんだけど、深入りしすぎたせいで命を狙われてしまうのね。
しかも、事件が解決したってのに女の人は自害してしまうし。
とっても哀しい結末でした。
それを信太郎が元吉に告げるシーンが切なかったねぇ。
どうやら杉本さんは幕末の話を得手としているようです。これからどうなるんでしょ、この人たち。

昭和に作ったとか言う(親父談)「またたび」が、突如話題に上りました。
なんか知らんが、うちのバカ猫がそいつが入ったビンを見つけて、嬉しがってころころ回していたそうな。
その弾みで口があふれて大変だったそうな。
私は知りませんが、当時またたび酒?を作るのが流行っていたそうな。(って、どぶろくなんちゃらで法律違反じゃないのけ?)
作ってはみたものの、持て余したらしく、裏庭にずっと放置しといたそうなんですな。
ずっと・・・
って、今平成十五年だから、十五年以上も!!!???
いい加減処分しろよ!!

★『イグアナくんのおじゃまな毎日』佐藤多佳子/偕成社(97・9)★★★
これはもう、最高です。笑えます。
一応小学校高学年からの読み物なんだけど、大人が読んでも充分に楽しめると思います。あー、笑った笑った。
「地獄に落ちろ」とか「徳田のジジイ」とか「死んじまう」とか、小学生にこんなの読まして大丈夫かしらん?っていうフレーズは出てきたりするけど、まあいいんでしょう。会話がぽんぽんしてて、地の文章も小学生の勝気な女の子の一人称だから面白いしさ。一気読みですな。(文字もでかいし)
今では中央公論新社から文庫本が出ているそうな。

お父さんが頭が上がらない徳田のジジイが、主人公の樹里の誕生日に、「本物の、生きている恐竜をあげよう」と言ってきた。そしたら、もちろん恐竜なんかじゃなくて、成長しかけのイグアナだった。
本当のところ、徳田のジジイの孫の勉が、世話に飽きたのを押し付けられたのだと思われる。
家族全員、イグアナなんて飼いたくないけど、補助として毎月五万円くれるというし、ちょうど家を改築してイグアナに最適なサンルームを作ってしまったところだったし、下手に断ったら仕事をクビになりかねない。
ってことで、樹里がイグアナの世話をすることに。
イグアナは午前中に餌を食べないと消化不良を起こしてしまうそうなので、樹里は学校へ行く前に餌を作ってあげなければならない。必然的に毎朝六時おきになる。さいてー。
だから、イグアナをそこらへんに捨てようかと思ったり、色々悩むわけね。家族喧嘩もするし。
パパ・ママの喧嘩のやりとりがおもろかったです。
「いきなり言われたってあるわけないじゃないの!モロヘイヤとブルーベリーだなんて!」とか。
それを真剣に応酬してるところがねえ。うぷぷ。
勉のキャラも面白いし。

最後は、イグアナのことをあれほど疎ましがっていたのに、あの及び腰の父親がジジイに歯向かった、ってのがよかったね。イグアナのおかげで家族の雰囲気も上向きになったし、イグアナともどうやら意志の疎通が出来始めてきている・・・?しかも、イグアナが縁で樹里はひそかに片思いしている日高君とデートまでできたし。
いい感じに終わったので、「貧乏になっちまった!」で終わっても(笑)後味すっきりでした。
ラストのフレーズがイカしてます。
いいね!

★『おすず』杉本章子/文藝春秋(01・9)★★
「信太郎人情始末帖」ってのがサブタイトルです。今のところ三作は出ているようです。その一作目(多分)。
年上の子持ち後家に入れ揚げてしまったせいで、祝言を間近に控えていた許婚との縁談も壊れ、父親からは内緒勘当を受けてしまった信太郎。
しばらくは女のもとでだらだら暮らしていたが、最近、長屋でひとり暮らしをはじめ、女の叔父の世話で河原崎座の(今で言う)経理の仕事をはじめる。
そんな信太郎のもとに、祝言が決まった元許婚のおすずが「私を信太郎さんのお嫁さんにしてください」とやって来るが、信太郎はそれを断る。
その後、おすずの家に押し込みが入り、そのせいでおすずは自害してしまう。押し込みの下手人を探して仇をとる!と、下っ引きみたいな真似をする信太郎だが・・・

という話です。文字も大きいし、なかなか読みやすいです。最後は、毎回大団円!ってわけにはいかないのが「人情」って感じがしますな。ちょっと寂しくなるけど。
そのたびに、信太郎は「こんな気持ちになるなら真相を暴かなければよかった」って思ってるんだろうなー。でも、一回首を突っ込んでしまったら、やめられないんでしょうね、こういう人の人生をかぎまわるような行為って(言い方悪いな・・・)。
今後年上の女とはどうなるのか、実家は継ぐのか継がないのか、とか問題も残ってるし、御家人崩れの貞五郎さんのモテっぷりも気になるし(笑)、二作目も読んでみようっと。

★『深川駕籠』山本一力/祥伝社(02・9)★★★
老舗両替屋の送料息子・新太郎は、臥煙(火消し人足)になって勘当されていたが、ある事故から高所恐怖症になってしまう。一方、漁師をしていた尚平は体格を見込まれて相撲部屋に入門したが、その強さを疎まれ相撲界から追いやられてしまった。
そんな尚平を新太郎が助けたことによって、二人は辻駕籠をすることに。

脚力を見込まれて筑波山までマツタケを獲りに走ったり、猪牙舟と駆け比べをしたり、競馬みたいに走り自慢の四人の若者が駆け比べをしたり。
野郎ばっかし出てきたけど、なかなか面白かったです。設定が「辻駕籠」だからかな。
尚平がなまってるのがポイント高いっす(笑)
一応、ラブ話も出てきたし、新太郎の勘当が解けるのかどうかとか、そういう面が気になるので、あと一冊くらいはシリーズ続けられるんじゃないのかえ。

それはそうと、最近時代物ばかり読んでるから、喋り口調がおかしくなってきました。
「やっつくんな」とか、
「しまっとくれ」とか、
「お前さんも隅に置けないねえ」とか、
なんかキャラがおかしくなってきたよ・・・。

復活した男

2003年5月18日
★『早春の少年−伊集院大介の誕生−』栗本薫★
伊集院大介シリーズは、いくつか出ているようですね。これは、伊集院大介が中学生だった頃、自分は特別な人間になりたい!と強く思うようになったきっかけになった事件の謎を暴く話。
日本の中西部(岐阜県とかのあたりか?)に超季節外れの転校生、伊集院大介がやってくる。
何かと閉鎖的な地方都市、平野に、またとない残虐な事件が起きるのだが・・・

しかし、いくら今では有名になった名探偵といえども、この時点では義務教育中のただの中学生男子。それゆえ、大人にまともに相手にしてもらえないという自分のちっぽけさに歯がゆさを感じる様子とか、そういうのは結構よく描かれていたんじゃないでしょーか。
会話中心なので、事件の謎解きとかはじっくりやってくタイプの話じゃなさそうですが。
私が「おお〜」と思ったのは、大介が犯人らしき人物が顔と頭を隠しているのを、「顔が知られているからわざとああいう格好をしている」と思い込んでいたのが、全然的外れな推察だったことに気付き、顔を真っ赤にしていた、というシーン。
こういうのには、ちょっとハッとさせられました。

でも、大人になってからの大介の活躍を、是非読んでみたい!って気持ちにはなりませんでした。
サイバラ先生、絶対怪しいと思ったのにな〜〜(笑)まあ、いいか。

丸二日かかりました・・・厳密に言うと、うちの山ではありません。駅前に住んでる土地持ちのばーさんの山です。
それでも、うちに面してそそりたっているので、被害を蒙るのはうちなのです。
それにそれに、作業をしてくださるおっさんらにお茶菓子を出すのは、うちなのです。
一日に二回もお茶を出さなければならないのです。しかも、彼らはかなりお食べになるのです。
当然、山の修復にかかった経費は土地を所有している人が出すんでしょうが、お茶菓子代も払ってもらいたいものですわ。
って、こんなこと言ってる私はそうとうけちんぼですな。
なんかよくわからんけど、崩れてない上のほうまで削ってしまったよ。そんで崩れた分の土は、ショベルカーでどこぞへと持っていきなすった。
これから梅雨の季節だし、これ以上崩れて欲しくないよなー。東海大地震が起きたらどうなるんでしょ、裏山。おお、怖い怖い。


★『傷−慶次郎縁側日記−』北原亞以子/新潮社(98・9)★★
一人娘を失い、隠居して根岸の寮番をしている元同心森口慶次郎と、彼に関わる人々の人情話。
ひとつの話が短いからか、たまーに唐突に話が始まってしまった感があったりするけれども、結構バラエティに富んだ短編がいっぱい。
慶次郎さんと一緒に寮番をしている佐七というおじさんのキャラもなかなかグウです。
でも、せっかく気に入ったキャラも、二度と出てこなかったりするので哀しいな。(たとえば御家人の息子たちとか。)

年に一度の富山の試合なのに、主催者側が負けちゃうなんて。哀しいね。

昨夜、メ〜テレ劇場で見た『元大統領危機一髪/なんちゃらかんちゃら』が、意外と面白かったです。
スラッシュの後はなんだったか全然覚えてないんだけど(だって英語だったんだもーん)。
解説の仙頭さんによりますと、日本で劇場未公開だったのは、主役二人がかなりのおじいちゃんだったのと、コメディタッチだったからではないか、とのことです。
おじいちゃん大統領の声優さんが、穂積隆信だったので、よかったです。可愛らしいおじいちゃん★って感じが出ていてグウでござるよ。
たまーに台詞がかぶったりしてたけど(わざとか?)、味があっていいのよ〜これがまた。
マシューという道化を装っている副大統領が、今の大統領を蹴落として大統領になるために画策したたくらみに、二人の元大統領が翻弄されるお話。
元大統領のクレイマー(ケチ、食いしん坊)と、前大統領のダグラス(エロじじい)は、党が違うため犬猿の仲。
そんな二人がともに行動することになって・・・という展開なんだけど、いがみあってる二人のやりとりが面白いですのよ。
どっちもおじいちゃんだから、口で言い争うだけだし。でも、ちゃんとアクションはあるんだよ。走ってる電車から突き落としたりして(笑)。
車を運転していて、でっかい看板がフロントに突き刺さって「前が見えない〜〜」とかね。
まあ、その程度のアクションなんだけど(アクションっていうのか?)。
シリアスな場面があった!と思ったらその直後にクレイマー(穂積隆信)が「早くパンツ替えたいよー」って言ってるし(笑)。なんなのそれ(笑)
終わり方もなかなかよかったです。
仙頭さんが褒めてただけのことはあるね(笑)
ひそかに、仙頭さんの解説、気に入ってます。映画は見なくても彼の解説は聞くね!!



というわけで、図書館行った帰りに安いケーキの店へ。
すでに三時を回っていたためか、めぼしいケーキが売り切れていた。
それ以前に、空のトレイが多すぎて、そこに何が売られていたのかも分かりません。
仕方なく、無難にチーズケーキとショートケーキを購入。
8個も買ったのに1500円もいかなかったよ・・・安すぎる。


今日は巨人に逆転で勝ちました。
わたくしの丸秘メモによりますと、
?ペタジーニが先発落ち。
?1回渡辺の二点タイムリー。四回、渡辺一号ソロ。
?八回、岡島のワイルドピッチで四点目。立浪タイムリーで同点、代打酒井がスクイズ成功で勝ち越し。
となっております。
巨人がどうやって得点したのかは書いてない・・・駄目じゃん、そういうこともきちんとメモしとかんと!
まあ、とにかく一点差を守りきってギャラさんにセーブがついたのでめでたいのであります。
途中、ぺドラザっていうピッチャーが出てきたんだけど、巨人ファンはノーリアクション(笑)。反応が極端すぎるぜ・・・。

27歳、おめでとー。
タイムリー打ててよかったね。
気分いいです。

それはともかく、卵が切れてるのに炒飯やってもーら。
なんつーか、まずいよ、卵が入ってないと。
教訓:料理を作るときは、材料の確認をしておきましょう。(いきあたりばったりでするもんではありません!!)

友達とファミレスでお茶したんだが、卒業以来ひっさびさに会う友達が、超やせてまして。
事前に別の友達から「痩せたよ」とは聞いてたんだけど、ほんとに明らかに痩せててびっくりしました。つーか、別人やんけ!
学生時代の彼女は、結構がっしりした見かけで、主婦然とした貫禄がすでに備わっておりました(失礼なこといいよるね、君ィ)。
服装も、足の太さが丸分かりになるようなパンツスタイルは絶対にしなかったし。
それなのに、もう、普通の若者となっておりました。ああ、なんか疎外感・・・
そんなに痩せるなんて、今の仕事キツイのかしらね??

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